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10年以上かけて開発を進めてきたナスの新品種「山形N1号」 「肉質もよく収量が多い」生産者期待

2024年9月3日 17:30
10年以上かけて開発を進めてきたナスの新品種「山形N1号」 「肉質もよく収量が多い」生産者期待

山形県が10年以上かけて開発を進めてきたナスの新品種、「山形N1号」の普及拡大を図る研修会が3日、寒河江市で開かれました。

この新品種、山形N1号は県の在来品種「薄皮丸なす」と縦長のナス「あのみのり」をかけ合わせたもので、梵天丸ナスに近い形状をしています。県園芸農業研究所で2012年から開発が進められてきました。実を多くつけ漬物にした際の食感がよいのが特徴です。県は今後、産地として作付けを広めようとしています。
この日は生産者やJA関係者に「山形N1号」の特徴を知ってもらい普及拡大を図ろうと、寒河江市の県園芸農業研究所で研修会が開かれました。参加者たちは、「山形N1号」が栽培されている農地を視察して、実のなり具合や畑の管理の状況などを確認していました。その後、漬物にした「山形N1号」を試食しました。

生産者「やわらかくて肉質もいい収量が多いというからいいのではないか」
県園芸大国推進課近野 広行 課長「現場で課題となっていた収量性とか結実の安定とか食感食味とかそういった課題をこえてきた品種なので皆さんによろこんでもらいたい」

「山形N1号」は来年の春に一般の農家で作付けが始まる予定で、現在どれくらいの農家が栽培を希望しているか県が調査をしているということです。