区間運休続くJR米坂線 吉村知事「鉄路の復旧が望ましい」 復旧後の運営費用は国に支援求める考え
2022年の豪雨で被災し区間運休が続いているJR米坂線について、吉村知事は3日、鉄路での復旧が望ましいと述べこれまでの考えを貫きました。一方、復旧後の運営にかかる費用が大きいとして国へ支援を求める考えを示しました。
JR米坂線は2022年8月の豪雨で線路が被災し、長井市の今泉駅と新潟県の坂町駅の間で運休が続いています。JRはこれまで復旧後の運営方式として「JR単独での管理・運営」を含む4つの案を示し、1年間にかかる費用の算出を行いました。
このうち、JRが運営し県や沿線自治体が施設を管理する「上下分離方式」はおよそ13億円から17億円、「第3セクターによる運営」はおよそ5億円から19億円、列車からバスに転換して運営する場合は、1億5000万円から2億円ほどかかる見込みです。
吉村知事「試算額の幅はあるが結構かかるものだなと思っている」
記者会見で吉村知事は、米坂線の復旧後にかかる運営費用について「負担が大きい」としたものの、これまで通り、「鉄路での復旧」を目指す方針を示しました。
吉村知事「住民の皆さんにとっては大切な交通機関であるし、2つの県をまたぐ横軸路線でもあって、全国の鉄道ネットワークの一翼を担っている重要な路線でもあると思っているので鉄路での復旧が最も望ましい」
さらにいずれの運営方式を選択した場合でも国からの支援を要望したいと述べました。
吉村知事「ことしの8月で被災から丸3年が経過する。出来るだけ早く復旧に向けた道筋をつけたい思いはある」
吉村知事は去年8月に小国町で開かれた「米坂線復活絆まつり」をことしも開催し、鉄路での復旧に向けた機運醸成に取り組みたいとしています。