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山形・村山市産のバラを使ったワイン造りに挑戦 ブドウとバラの花びらを一緒に発酵

2024年10月29日 18:16
山形・村山市産のバラを使ったワイン造りに挑戦 ブドウとバラの花びらを一緒に発酵

山形県村山市特産のバラを使って新たな商品を開発しようと、いま、バラの花を発酵させたワインづくりが進められています。

「こちらが開発したローズ・ロゼ・ワインになります」

新たに開発された「ローズ・ロゼ・ワイン」は、ワインの原料となる県産のブドウに、村山市特産のバラの花びらを加えて一緒に発酵させて製造したものです。開発に加わった、東根市のワイナリー「東根フルーツワイン」の海藤友也さんです。

ローズ・ロゼワインを開発した海藤友也さん「優しい口当たりでほんのりした甘さと酸味が感じられてそのまま飲む分にもいろんな料理と合わせて飲むのも楽しめる」

使用したバラの品種は、クレオパトラが愛したとされる「ダマスクローズ」。バラの原種に近いとされるダマスクローズの軽やかで上品な香りと柔らかく自然な甘味が特長で、バラ特有の強い香りが苦手な人にも楽しめるといいます。

海藤さんの妻・瑠美さん「バラってこんなナチュラルな香りがするんだ。いやらしさがない切れのある飲み口飲みやすい」

普段は住んでいる村山市でそば店を営む海藤さん。市内でバラを栽培する佐藤洋介さんとともに、新たな特産品として、去年の秋からワインの開発をスタートしました。

試作を繰り返し、生のバラの花びらをブドウと一緒に発酵させる珍しい手法でのワインの醸造に成功しました。

海藤友也さん「ブドウの果肉と一緒にバラも発酵させる醸造方法。より深くブドウと調和するワインになる」

今年度は最大で500ミリリットルのビン1000本のワインを醸造します。来年夏ごろの商品化を目指しています。
商品化に必要な資金を調達するため、現在、クラウドファンディングを行っていて、目標金額は300万円。来年2月ごろには支援者に返礼品としてワインを送る予定です。

海藤友也さん「村山の活性化につながってほしい。おいしいものを作るのが目標。おいしく飲んでいただけたら」

ローズ・ロゼワインは今後正式な商品名やラベルを決め、オンラインでの販売を予定しています。500ミリリットル入りで1本3000円から5000円ほどの価格を見込んでいます。

最終更新日:2024年10月29日 20:17