山形県産日本酒の魅力を世界に イタリアのシェフやソムリエが酒蔵で酒造り体験
山形県産日本酒の魅力を世界に伝えようと、今、イタリアのシェフやソムリエが県酒造組合などの招きで県内を訪れていて、21日、寒河江など6つの酒蔵で酒造りを体験しました。
このイタリア人による酒造り体験は、県産日本酒のヨーロッパでの消費や輸出の拡大を図ろうと県や県酒造組合などが開催しているもので、4年ぶり4回目の開催です。21日はイタリアから訪れた18人が、県内6つ酒蔵に分かれて酒造りを体験しました。
このうち、寒河江市にある酒造、千代寿虎屋にはイタリアでシェフやソムリエとして働く3人が訪れました。
全員が山形に来るのも日本酒の酒蔵を訪れるのも初めてだといいます。
3人がまず体験したのは日本酒の前段階のもろみを長い棒でかき混ぜる「櫂入れ」と呼ばれる作業。もろみを均一に発酵させるために行います。
試飲「(グッド?)ベリーグッド!」
続いて体験したのが袋吊り。袋吊りとは、もろみを袋につめ吊るすこと。
圧力をかけずに自然に滴り落ちる酒だけを集める手法で、主に高級な酒を造る際に用いられます。
ソムリエとして働くラウラさん「お酒の香り!にごり酒」
3人は杜氏などに熱心に話を聞きながら、作業に取り組んでいました。
酒蔵の人「本当に酒蔵や日本酒が好きなんだと思う」
シェフとして働くルカさん「(山形県は)大吟醸酒や純米醸造どれも素晴らしい。日本酒を見たり飲んだりするために、何度も山形に来たい」
この酒造り体験は、このほかに東根市の六歌仙などで22日も行われ、一行は23日まで山形県内に滞在します。