記録的大雨から2か月余り 鮭川村と戸沢村の応急仮設住宅が完成 風除室など雪対策も
ことし7月の記録的大雨から2か月余りが経過しました。こうした中、住宅への甚大な浸水被害を受けて、山形県が鮭川村と戸沢村に建設中の応急仮設住宅が完成し、鮭川村で2日、内覧会が開かれました。
記者リポート「9月30日に完成した鮭川村の応急仮設住宅です。 雪囲いや風除室など雪対策が施されています」
鮭川村京塚に30日に完成した応急仮設住宅は木造平屋建ての3棟に8戸が入っています。単身用と世帯用の2種類があり、単身用は台所と和室1部屋、世帯用は台所と洋室、和室がそれぞれ1部屋設けられました。各住宅にはトイレと浴室が備え付けられています。
また、冬場の雪対策として入口は屋根が付けられたほか、雪や風をしのぐスペースが設けられました。また、窓には雪囲いを設置できるようになっています。さらに、屋根は雪が落ちやすいよう加工されていて、屋根の雪下ろしをする際の安全帯を付けられる金具が取り付けられています。
このほか、単身用の2戸には体調が悪くなったときなどの緊急時に周囲の住宅に知らせるための非常用ベルが備え付けられました。
応急仮設住宅の入居期間は最長で2年で、入居者による家賃負担はありません。
県建築住宅課営繕室大泉明子室長補佐「できれば10月上旬には入居できるようにという希望を叶えて貰ったので、業者さんには非常に頑張ってもらった」
鮭川村の応急仮設住宅には入居希望者の全員にあたる8世帯16人が10月7日に入居する予定です。
鮭川村農村整備課堀米毅課長「被災から2か月が経つのですごく不便な生活をされて疲れていると思うのでこの住宅に入ってゆっくり休んでもらいたい」
一方、戸沢村では応急仮設住宅5棟の内4棟が完成し、追加で新たに建設している残りの1棟が完成する予定の10月8日以降に28世帯・58人が入居する予定です。
総事業費は2つの村で合わせておよそ6億円となっています。