酒田市で去年11月、住宅1棟が全焼した火事の際、住人の女性2人を避難させて救助した男性に、このほど感謝状が贈られました。

この火事は去年11月10日夜、酒田市大宮町3丁目の住宅から火が出て木造一部2階建ての住まい1棟が全焼したものです。火事の発生当時、近くに住む県立産業技術短期大学校庄内校教授の開沼和広さん（57）は偶然、現場を通りかかりました。
開沼さんは玄関から外に逃げた20代の女性を避難させ、80代の女性の手を引いて救助しました。3月3日に酒田市の酒田地区広域行政組合消防本部で感謝状の贈呈式が行われ、開沼さんに感謝状が手渡されました。

女性を救助した開沼和広さん「真っ暗で見えないんですけど『おばあさんおばあさん』と言ったら、『ここだ』と声が聞こえた。外の石段3段くらいあるそこをゆっくりおばあさん足が悪いのでゆっくり降りた時に近所の方もいたしお孫さんもまだいたのであーこれで大丈夫だと」

酒田市で去年1年間に発生した火災は前の年より4件多い31件でした。また例年、春先は火災が多くなることから消防は火の取り扱いに注意を呼びかけています。