×

ハクチョウの「北帰行」始まる 山形県内に春の足音近づく 気温も上昇へ

2025年3月10日 18:32
ハクチョウの「北帰行」始まる 山形県内に春の足音近づく 気温も上昇へ

山形県内に春の足音が近づいてきました。庄内では越冬のため飛来していた「冬の使者」ハクチョウがロシアを目指して「北帰行」を始めています。

10日の県内はおおむね晴れで、青空が広がるこの時期としては過ごしやすい一日となりました。
ハクチョウの飛来地として知られる鶴岡市の大山上池です。大山上池と下池には去年10月から11月中旬にかけて、およそ4000羽のハクチョウが飛来し、けさも水面に浮かび羽を休めていました。
朝6時半過ぎ、ハクチョウが次々と水面で羽ばたき、群れを成して青空を目指し飛んでいきました。
ハクチョウの生態に詳しい酒田市の角田分さんによりますと庄内では2月16日、例年よりも2週間ほど早く北に向かって飛び立つハクチョウを確認したということです。ことしは雪が少なく水田の表面が乾いてしまいエサが食べにくい状況となり「北帰行」の時期が早まったとみられます。
「冬の使者」ハクチョウが移動を始め春の足音が近づく中、県内は11日から気温が上がる見込みです。
山形地方気象台によりますと11日は日中の最高気温は山形が14度、酒田が13度、米沢が12度、新庄が11度と各地で10度を超えると予想されています。
その後も今週の木曜日にかけて気温が平年よりも高い状況が続き、最高気温が10度を超える日が続く見込みです。
大山上池と下池は県内よりもさらに南の地域で越冬をしたハクチョウがロシアに向かう途中に羽を休める中継地にもなっています。角田さんによりますと庄内では5月の連休ごろまでハクチョウが北帰行する姿が見られるということです。

最終更新日:2025年3月10日 19:50
    山形放送のニュース