「速やかに田畑の排水を」 170億円の大雨被害が出た庄内地方で被害を減らす取り組み学ぶ

去年7月の記録的大雨で庄内地域のコメやナシといった農作物に大きな被害が出たことを受け、三川町で4日、被害を減らす取り組みを学ぶ研修会が開かれました。
県が開いた研修会では、去年7月の記録的大雨によって農業被害が庄内地域だけでおよそ170億4200万円に達したことが示されました。調査の結果、水稲や大豆などの被害の多くが地区内の雨水を大きな川に排水できなくなる内水氾濫によるもので、あふれた水が引くまでにかかった日数が多いほどイネの実がならなくなるなどの被害が大きくなることが報告されました。対策として、出来るだけ早く田畑の排水を行い新しい水と交換することなどが紹介されました。
また、川の氾濫によって大きな被害が出た酒田市特産の刈屋梨などについては、果実が水没しなかった畑では収穫したナシの品質や日持ちの状態などに大きな影響は無かったことが報告されました。浸水対策として、速やかに畑の水を排水し可能な限り泥を取り除くことなどが紹介され、災害への備えが呼びかけられました。