K点を大きく超える大ジャンプ 小林陵侑選手が3連覇 丸山希選手も連覇 サマージャンプ蔵王大会
ことしで3回目のサマースキージャンプ山形蔵王大会が17日開かれ、男子は北京冬季オリンピック金メダリストの小林陵侑選手が大会初の3連覇、女子は丸山希選手が2連覇を達成しました。
国内の第一線で活躍するジャンパーや期待の若手など75人の選手が出場したサマースキージャンプ山形蔵王大会。懸念されていた台風の影響もなく3回目の開催を迎えたことしの会場には、トップジャンパーの飛躍を間近で見ようと訪れた、およそ1400人の市民らでにぎわいました。
市民たち「小林陵侑選手を見に来ました。着地をハラハラドキドキしながら応援したい」
(お目当ては?)「小林陵侑選手です」「素晴らしいよね。驚きです」
男子の成年、やはり注目は北京オリンピック金メダリスト。小林陵侑選手。その1回目のジャンプはー。
「スタートしましたね」「102メーター!」
102メートルの大ジャンプを見せて首位につきます。続く2回目でも93メートルを飛び、大会初の3連覇を果たしました。
男子・成年 優勝小林陵侑選手「すごくたくさんの人が来てくれて楽しんでくれているかなといいジャンプを見せられて良かった」
また、ジャンプ界のレジェンド・葛西紀明選手は男子49人中13位と上位入賞こそ逃しましたが、実力を見せました。
葛西紀明選手「もっともっと 山形盛り上げていかなきゃとうまくジャンプは飛べなかったですが盛り上げることはできたかな。来年はもっともっと盛り上げたい」
一方の女子は、前回優勝の丸山希選手が1回目で96・5メートルをマーク。後を追う初代王者の伊藤有希選手が2回目の記録で丸山選手より1メートル距離を伸ばしますが、合計点でわずかに及ばず、丸山選手が2年連続で頂点に輝きました。
女子優勝 丸山希選手「蔵王では女子のワールドカップも開催してもらっていてそのジャンプ台で2連覇できたということは冬につながるジャンプができた」
女子準優勝 伊藤有希選手「2本ともK点(95メートル)を超えることができなかったので気持ちいいジャンプとはいかなかったんですけど皆さんに応援していただけてとてもうれしかった」
ことしの大会は県勢の活躍が注目されました。県スポーツ協会所属の内藤智文選手は、男子・成年で6位入賞。あわせて行われた少年の部では、日大山形高校2年の布施飛雄真選手が見事初優勝を果たしました。
男子・少年 優勝 布施飛雄真選手「地元の大会で優勝したことがないのでうれしかったまた1年後いいジャンプを皆さんに見せられるようにがんばります」
県ジャンプ界も沸き立ったサマースキージャンプ大会。来年のさらなる飛躍に期待をにじませながら、大会は無事閉幕しました。