“水素”と“映画”がカギ 県がインドに熱視線 人口最大の州と関係強化へ躍起 山梨
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山梨県が今、熱い視線を向けている国があります。それがインドです。昨年末にはインド最大の人口を誇る州と協力関係を結ぶなど、関係強化に躍起となっています。カギとなるのは水素と映画です。
長崎知事
「日本、あるいは山梨県への関心の高さ、期待の高さ、これは正直申し上げて想像以上だったと、こういう思いを持っております」
昨年末の初めてのインド訪問を振り返り、長崎知事は確かな手ごたえを口にしました。
人口が14億人を超え、中国を抜いて世界一となったインド。長崎知事が訪れたのはインド最多の2億4千万人の人口を誇る、ウッタル・プラデーシュ州です。
州のヨギ首相との会談では互恵関係の構築に向けた基本合意書を交わしました。その柱のひとつが製造過程でもCO2を出さないグリーン水素の生産技術です。
世界遺産のタージマハルや聖地バラナシなど州内の名所は深刻な大気汚染にさらされています。そのため「P2Gシステム」を活用した環境保護のプロジェクトの提案には、官民ともに強い関心を示したといいます。
長崎知事
「グリーン水素に関しましては知見の共有のみならず、活用についてのルールメイキングも含めまして、今後連携して取り組みたいという旨のご発言をいただきました」
また、山梨の魅力を広く知ってもらおうと、 インド映画のロケの誘致にも取り組む構えで、現地の映画関係者とも会談したといいます。
長崎知事
「現在、日本とインドを舞台とした映画を計画していると、そういう旨のお話もいただき、その際にはぜひ山梨県をロケ地として選んでいただけるよう依頼をし、前向きな回答をいただいたところであります」
期待するのは、映画を通じたインバウンドの促進です。
インドとの関係強化を山梨の活性化につなげていけるのか、今後の交流の行方が注目されます。