元職員の男に有罪判決 富士吉田市環境美化センターの公金窃盗 山梨県

富士吉田市の環境美化センターから公金約17万円が盗まれた事件の裁判で、甲府地裁都留支部は9日、市の元職員の男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

窃盗などの罪に問われていたのは、富士吉田市の元職員で環境美化センターに勤めていた舟久保幸雄被告です。

判決などによりますと、舟久保被告は去年9月センターに侵入し、金庫からごみ処理手数料の収入などの公金約17万円などを盗んだものです。

判決で、稲垣雄大裁判官は「職員としての立場を悪用し金を盗んだのは自分勝手で強い非難に値する」などと指摘した上で「被害額は高額とはいえず犯行態様も顕著に悪質であるとはいえない」などとし、懲役1年6か月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

一方、市は「模範となる立場の公務員としてあるまじき行為」などとして、8日付で舟久保被告を懲戒免職処分としています。