インフルエンザ 1医療機関当たりの感染者数が全国最多に 県が注意呼びかけ 山梨県
厚生労働省は10日、全国約5千の定点医療機関で10月30日~11月5日までに新たに報告されたインフルエンザの感染者数が10万4359人で、1医療機関当たり21.13人だったと発表しました。山梨県は1医療機関当たり39.63人で全国最多となり、県は急きょ、記者会見を開き感染対策を呼びかけました。
県内では、甲府市、中北、峡東の3つの保健所管内ではすでに警報レベルとなっています。
県内の患者の年齢層をみると、5歳から14歳が約55%を占め最も多く、19歳以下では8割以上と若い世代の感染が目立っています。
これに伴い、県内の学校では閉鎖措置も急増していて、直近1週間で59の学校で学年閉鎖などの措置をとったということです。
こうした中、県はこれまでに学校や介護施設に感染対策を呼びかけたということです。
感染症対策センターの藤井充総長は「今は医療体制はひっ迫していないが、年末年始にかけて新型コロナも増加する恐れがあり、今のうちから対策をしてほしい」と警戒感を示しています。
県は、ワクチン接種の検討や咳がある際のマスク着用、乾燥するとウイルスが活発化しやすくなるとして、室内の湿度を高く保つよう対策を呼びかけています。