江戸時代?の“ハレー彗星”刻まれる 謎多き「星石」地域に伝わる 山梨・笛吹市
笛吹市のコミュニティーセンターの敷地内には“ハレー彗星”などの天体が刻まれた珍しい石、「星石」があります。
荒木キャスター
「こちらの文字や模様が刻まれた石。よく見ますと、2箇所に星が尾を引いた 彗星のようなものが彫られています」
ハレー彗星や北斗七星などの天体を表しているとされる「星石」です。
大きさは幅一・三メートル、高さ三十五センチ、奥行き五十センチ。
昔の人が天体や星を表したとされる石は全国的にも珍しく、市の文化財に指定されています。
刻まれたハレー彗星は1607年、江戸時代に地球に近づいたものという説が有力ですが、誰がいつ何のために石に刻んだのかなど、分からないことが多いといいます。
小林信一さん
「この水の分かれ道にあったところにかかってた橋にあった石じゃないかって言われている。神様を自分の地域に欲しくて移動するんだよね。そういうことをした時代があって、たぶんこれもそうじゃないかな」
地域で大切にされてきたという「星石」。
時には人々の間で取り合いになることもあったと伝わっています。
小林信一さん
「昔の人が星を見て占っていたのか、大きな自然の力が関わった時にお願いするものだったのか。これに全てをかけた時代があったんじゃないかな。お天気が人間に与える影響は大きい。特に農業の地域はね。みんなで大事にするものとして残していきたい」