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母親殺害 検察側「心神耗弱」と懲役8年求刑 弁護側「心神喪失」と無罪主張 山梨

2025年3月10日 14:25
母親殺害 検察側「心神耗弱」と懲役8年求刑 弁護側「心神喪失」と無罪主張 山梨

 3年前、富士吉田市の住宅で母親を殺害した罪に問われている58歳の息子の裁判員裁判で検察側は10日、懲役8年を求刑しました。一方、弁護側は「心神喪失状態だった」として無罪を求めました。

 殺人の罪に問われているのは富士吉田市旭の建具製造工、三浦省二被告(58)です。
 
 起訴状などによりますと、三浦被告は2022年12月、富士吉田市内の実家で当時84歳だった母親の胸や首を刃渡り約20.5センチの包丁で複数回刺すなどして殺害したとされます。

 三浦被告はこれまでの裁判で「間違いありません」起訴内容を認めていて、裁判では刑事責任能力の有無が争点となっています。

 10日の裁判で検察側は「被告はアルコールにより認知機能が低下していたが、心神耗弱状態に留まる」と指摘。「刑務所に行けると思ったことや保険金がもらえるといった動機に酌むべき点はない」などとして、懲役8年を求刑しました。
 
 一方、弁護側は「被告は母親を殺害した理由を覚えていないなど、犯行時は心神喪失状態だった」などと主張し、無罪を求めました。
 
 判決は14日に言い渡されます。

最終更新日:2025年3月10日 16:11
    山梨放送