ナラ枯れ被害木からおいしい〇〇が… 新たな活用法に注目! 山梨・山中湖村
ナラ枯れ被害が深刻化している山中湖村で、被害にあった木の伐採が進んでいます。
伐採された木が増え続ける中、ある活用方法が注目されています。
ナラ枯れは広葉樹の幹に潜り込む「カシノナガキクイムシ」が媒介する「ナラ菌」が、木を立ち枯れさせる現象です。
被害の拡大を防ぐためには感染した木を伐採するしかなく、山中湖村では被害が拡大した2020年からこれまでに約500本を伐採しました。
それらの一部はまきなどの原料として使われていますが、被害も大きく伐採された被害木は増える一方だといいます。
そこで…
佐藤記者
「新たな活用法として期待されているのが、シイタケの原木です」
山中湖村に住む松本圭二さんは村から被害木を譲り受け、これを「原木」としてシイタケの栽培を始めています。
松本さんは知り合いの東京大学の教授と被害木の活用方法を考える中でシイタケ栽培を思いつき、まきとしては使えない細い枝の部分を活用したということです。
ナラ枯れ被害木でシイタケ栽培に取り組む 松本圭二 さん
「周りからは出来ないだろうと言われていた。出来て嬉しかった」
今年は40本の原木から10キロほどのシイタケが収穫できたといいます。
ナラ枯れ被害木でシイタケ栽培に取り組む 松本圭二 さん
「原木シイタケは味もいいし、大きい。名産になれば嬉しい」
松本さんは「地元の大切な木なので、まきやシイタケの原木として広く活用してほしい」と話しています。