地域猫のトイレ設置を補助 “糞尿”の苦情受け甲府市 県内市町村で初 山梨県
毒が混ぜられたエサが置かれるなど地域猫への虐待が過激化する中、甲府市は飼い主のいない猫のトイレ設置に対する補助制度を始めました。
寄せられる苦情の多くが糞尿のトラブルという背景があり、市は住民のストレス緩和につながってほしいとしています。
地域猫は特定の飼い主はいないものの去勢・避妊手術を行い、住民が管理することで一代限りの生を全うさせようという取り組みです。
しかし、今年6月には甲府市内の地域猫のエサ場に毒とみられるものが置かれるなど、地域猫に対する虐待が過激化しています。
地域猫に対し、人が抱えている日々のストレスが虐待を過激化させているとの見方もありますが、では何がストレスの原因なのかー
甲府市衛生薬務課 中込壮洋 課長
「甲府市に寄せられる苦情の件数の中で、猫の糞尿に関する相談はかなり多い。糞尿のトラブルが広がっていくと、近隣の住民同士のトラブルにもつながりかねない」
甲府市によりますと、昨年度に寄せられた苦情355件のうち、最も多いのが糞尿に関する苦情で71件に上りました。
こうした状況を受け、甲府市は7月から県内の市町村で初めて、飼い主のいない猫にトイレを設置するための費用の補助に乗り出しました。
砂やトイレ資材、掃除道具などの購入費を全額補助するもので、1人当たり上限2000円まで市が費用を負担します。
市の担当者は「糞尿のトラブルが減ることで、猫に対する過激な虐待も少なくなってほしい」としています。
甲府市衛生薬務課 中込壮洋 課長
「」
補助金の申請は、甲府市衛生薬務課の窓口や郵送で受け付けているということです。