「可能な限り早く」クマの出没情報をSNSで速報 目撃件数は過去最多ペース 山梨県
秋の行楽シーズンを前に県は10日、クマの出没情報をSNSの「X」で速報する取り組みを始めました。県内でもクマの目撃情報が過去最多ペースで推移する中、いち早く目撃情報を発信し注意を呼びかけます。
県によりますと、今年8月までに県内で目撃されたクマは226頭で、最多だった2019年の同じ時期を103頭上回るペースで推移しています。
こうした中、県は10日、SNSの「X」上にクマの目撃情報を速報するアカウントを開設しました。クマが目撃された場合、県は市町村と協力し日時や場所を可能な限り早く投稿します。「X」を使ったクマの出没情報の速報は、全国で初めての取り組みだといいます。
県自然共生推進課 小野富夫 課長
「拡散性が高いということで『X』を採用した。異例とも言える(クマの)出没状況なので、秋の行楽シーズンで山に入る機会が多くなるので取り組みを始めた」
また、県は今後、クマの出没場所をまとめた地図をHPに掲載する方針で、更新した情報は「X」にも反映します。全国ではクマによる人身被害が相次いでいて、県は秋の行楽で山に入る場合はクマ除けの鈴などを携帯するよう呼びかけています。