「おせち」は“作る”から“選ぶ”時代へ 世相を反映、能登の食材で復興応援に「ミャクミャク」も
大阪市内の百貨店では、早くも「おせち商戦」が始まっていて、店内にはその見本がズラリと並んでいます。
石川千智 記者
「今年のテーマは、慶びのシェアということで、作る時代から選ぶ時代へと進化しているようです」
中でも、これまで6年連続で売り上げ1位を誇るのが、料理研究家による“監修おせち”。
こちらは、石川県・能登半島の食材を使ったおせちで復興を願っています。
また、「居酒屋探訪家」としておなじみ吉田類さん監修のおせちは、酒の肴ながら子どもも楽しめるということです。
大丸梅田店 広報・樋口陽子さん
「特別な新年のお祝いに向けて、価格というよりも特別な物を求めていらっしゃる方が多いので、そういうおせちを力を入れて強化しております」
「おせち市場」は、コロナ禍に需要が高まって以降、年々拡大していて、大丸梅田店の去年の売上げは、コロナ前と比べ26%増加したということです。
実は、おせち料理の中身は、その年の世相を反映したものも。
大阪・ミナミの高島屋では、大阪・関西万博を盛り上げようと、ミャクミャクがあしらわれたおせちも登場しています。
高島屋バイヤー・田中津久浩 課長
「(おせちを)元旦だけで食べるというよりも、おおみそかに、例えばオードブルとして『肉おせち』を食べようとか、年末年始を過ごすシーンが多様化しているので、それに見合うような品ぞろえを高島屋では強化しています」