【独自解説】「イーロン・マスク氏のような実業家を育てる秘訣を知りたい」今、中国で母・メイ氏が大人気！自伝はベストセラー、女性たちの“憧れの対象”に…一方「政治目的で作られた人気の可能性」指摘も
メイ・マスク氏(76)と言う女性が今、中国で大人気。実は、あのイーロン・マスク氏のお母さんです。アメリカではさほど有名ではないというメイ氏が、なぜ中国で注目されることになったのか？そこには政治的な思惑が？デーブ・スペクター氏と元経産官僚・岸博幸氏のダブル解説です。
■自伝が中国でベストセラー！メイ氏は中国人女性の“憧れの対象”に
中国版インスタグラムのフォロワー数は約70万人だというメイ・マスク氏(７６)。現地メディアによると、講演やモデル業で定期的に中国を訪れていて、中国のマットレスブランドや大手スマホの広告塔にもなっているということです。
中国で人気になったきっかけが、2020年に出版した『A Woman Makes a Plan/中国語版タイトル:人生由我(人生は私次第)』という自伝です。夫のDVから逃れて31歳でシングルマザーになり、イーロン氏を含めた3人の子どもを育てたという内容で、現地メディアによると、中国でベストセラーになりました。『愛する人には、それぞれの道を歩ませる』という格言も含まれているといいます。
Q.メイ・マスク氏は、中国では有名人ですか？
(デーブ・スペクター氏)
「そうです。上海にもお住まいがあって、中国が大好きです。でも、だからといって媚を売っているようなやり方ではなく、いろいろ理解したうえでスポンサーも付いています。中国人の親たちは、イーロン・マスクまでいかないにしても、彼のような実業家を育てたいので、その秘訣を知りたいんです。それと同時に、今までだったら女性は自分の子どもや孫のことばかりでしたが、今の女性たちはそうではなく、『マスクのお母さんみたいにカッコよく年を取りたい』『自分の趣味があってもいい』など考え方が少し変わってきたということもあり、憧れの対象になりました」
■現役モデルとして活躍するメイ氏の“チャレンジ精神” 子育ての秘訣は？
メイ氏は76歳にして現役モデルとして活躍していて、『HOLA』誌によると60代でヌードモデルにも挑戦したといいます。『CNBC』によると、メイ氏は“チャレンジ精神”について、「私は子どもたちを赤ん坊のように扱ったり、叱ったりはしませんでした。勉強をしなさいと言ったり、宿題をチェックすることもしませんでした。子どもたちは、私が彼らを養うために必死に働いている姿を見て育ちました。それが、あの子たちのためになったのだと思います」と語っていました。
Q.メイ・マスク氏は、アメリカでは有名なんですか？
(デーブ氏)
「それほどでもないです。今は反射的にイーロン氏が叩かれていて、関係者らにも影響が出ているので、少し大人しくしている感じです」
■政治目的で作られた人気の可能性も？米中関係のカギを握るメイ氏
一方、デーブ氏は「中国政府は母に接近することでマスク氏も取り込みたい。メイ氏は米中関係のカギを握る人物」だとして、政治目的で作られた人気の可能性を指摘しています。
Q.裏読みすると、“米中の橋渡し”ということですか？
(元経産官僚・岸博幸氏)
「当然です。米中の摩擦がこれから激しくなるから、イーロン・マスク氏には『テスラ』もありますが、“これで母を押さえたら”と中国が考えていても、おかしくないと思います」
メイ・マスク氏を取り巻く米中関係の今後が注目されます。
(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年2月25日放送)
