去年、中国に一時帰国してから連絡が取れなくなっていた神戸学院大学の中国人教授が、今年1月に日本に戻っていたことが分かりました。教授は、連絡が取れなくなった理由について詳細を語らなかったということです。

　神戸学院大学のグローバル・コミュニケーション学部の胡士雲教授は去年8月以降、中国へ一時帰国しました。10月に教授の家族から大学側に「音信不通になっている」と連絡があったことから、大学側は中国の在大阪総領事館に安否確認を要請。しかし、その後、領事館から返答は無く、中国当局に拘束されたのではないかという懸念も出ていました。

　大学によりますと、去年12月初旬、教授から大学側に「日本に戻れそうだ」と連絡があり、今年1月24日、日本に戻ったということです。2月には大学側が教授に聞き取りを行いましたが、「話すことはない」という趣旨の回答だったということです。

　教授は中国の方言や古典が専門で、大学は4月の復帰に向けて調整を進めています。