【維新】吉村共同代表「自民と連立組むことはない」番組出演で改めて強調の一方で政策連携「ありうる」
大阪府知事を務める日本維新の会の吉村洋文共同代表が、28日、読売テレビの「かんさい情報ネットten.」に出演し、「自民党と連立を組むことはないと思う」と話し、衆院選で過半数を下回った自公政権と連立を組む考えはないことを改めて強調する一方、策ごとの連携については、「それはありうると思う」との見解を示しました。
27日投開票の衆院選で、維新は大阪の19の小選挙区ですべて勝利する一方、大阪以外の選挙区ではふるわなかったほか、比例での獲得議席数を減らし、選挙前の44から38に議席を減らしました。
番組に出演した吉村氏は「今回大阪の選挙区は全て勝ちましたけど、大阪の議員はもう全勝したと思わないほうがいい。自民党よりはマシで、(大阪では)まともな政治をしているという『消極的支持』だと思う。本当にちゃんと緊張感を持ったほうがいい」と話しました。
与党が過半数を大きく割り込む中、連立を組む可能性について問われた吉村氏は、「永田町の目線で論じられているが、(維新への)逆風の中でも『頑張れよ』と投票してくれた有権者の信頼を絶対裏切ってはいけない。永田町の理屈でどっちと組むというのはよくないし、自民党と連立を組むことはないと思う」と改めて強調しました。
番組では、立憲民主党の泉健太前代表と、元大阪府知事で自民党の太田房江参院議員とともに出演し、首班指名の際、泉氏は「野田代表」を、太田氏は「石破首相」を書いてほしいと訴えましたが、これに対し吉村氏は、「維新に投票してくれたにもかかわらず、立憲や自民の代表の名前を書くのはちょっと違うのではないか。『裏金問題』で戦ったのに、首班指名で石破さんの名前を書くのは投票した人の信頼を損ねる」との考えを述べました。
一方で、政策ごとの連携がありうるかを問われると、吉村氏は、「それはありうると思う」との見解を示しました。
維新の規約上では、大型選挙の後に代表選を実施し、実際に行うかどうかを特別党員が判断することになっていますが、吉村氏は「党員の皆さんの審判を受けるのが筋だから、僕は代表選を実施するべきだと思う」と語りました。
一方、代表戦に自身が立候補するかを問われると、「それは現時点では決めてない。今は共同代表として馬場代表と一緒にやってきて、この結果も受け止める責任がある」と語りました。