【速報】「生まれ変わって一からスタート」2期目『初登庁』の斎藤元彦新知事 就任式で職員を前に訓示「謙虚な気持ちをもって、丁寧に対話を尽くしたい」 兵庫県庁
17日の兵庫県知事選挙で2期目の再選を果たし、当選証書を受け取った斎藤元彦知事が、19日午前11時から就任式に臨みました。約50日ぶりに知事として返り咲いた斎藤氏は、職員を前に「生まれ変わって一からスタートし、謙虚な気持ちをもってやっていく。丁寧に対話を尽くしていきたい」と訓示しました。
支援者らに囲まる中、斎藤氏は午前10時ごろに登庁し、当選証書を受け取って、正式に知事に就任しました。
兵庫県庁で午前11時から始まった就任式に斎藤知事が姿を見せると、職員が拍手で出迎えました。
就任式の冒頭、服部副知事が「知事選挙で改めて多くの県民の負託を受けられ当選したのは県政改革にかける知事の思いが届いた結果。知事が不在の約50日間は、県政の向き合い方を見つめなおす貴重な期間となった。職員からも建設的な提案を行い、知事が目指される県政改革をしっかり支えたい」と挨拶を行い、その後、斎藤知事に花束が贈呈されました。
斎藤知事は職員を前に、「県政に不安を与えたことを心からお詫び申し上げる。職員の皆様にも不在の約50日間、県政を支えて仕事をしてもらい心から感謝し、不安や心配をかけたことを申し訳なく思います」と頭を下げました。
その上で、「これから新たな兵庫県政をスタートさせることになる。一方で、仕事は自分ひとりではできない。県職員や関係者のサポートがあって、仕事ができるということを私自身ももっと心に刻んでいく」と語った上で、「もっと丁寧にコミュニケーションや対話を尽くしていき、ぜひみんなで一つのチームとなってやっていきたい。そのためにも生まれ変わって一からスタートし、何より謙虚な気持ちをもってやっていく。みんなでもう一度頑張っていきましょう」と述べました。
■県職員アンケ―トで“パワハラ”約4割が「見た・聞いた」 予算編成控え信頼回復がカギ
17日の知事選で、斎藤氏は111万3911票を獲得。自民の一部県議や県下の22の市長が支援を表明していた前尼崎市長の稲村和美氏に13万票以上の大差をつけての勝利となりました。
一方で、元幹部職員が告発した“パワハラ”などの疑惑を調査する百条委員会が実施した約9700人の県職員へのアンケート調査では、約4割の職員が斎藤氏の“パワハラ”を「見た・聞いた」などと回答。来年度の予算編成を控える中、県政の実務を担う県職員との信頼回復が急務となります。
また、告発文書をめぐる百条委員会や第三者委員会の調査は継続中で、25日にも百条委員会の証人尋問が予定されています。当面はこの告発文書問題への対応や、全会一致で不信任を決議した県議会との向き合い方が課題となります。