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経済アナリスト・森永卓郎さんが死去 がんで余命宣告を受けながらも情報発信 亡くなる2日前まで『モリタク節』全開で日本経済に問題提起も ユーモア満載で自分らしさを貫いた67年の生涯―

2025年2月7日 19:00
経済アナリスト・森永卓郎さんが死去 がんで余命宣告を受けながらも情報発信 亡くなる2日前まで『モリタク節』全開で日本経済に問題提起も ユーモア満載で自分らしさを貫いた67年の生涯―
経済アナリスト・森永卓郎さんが死去

 2025年1月28日に亡くなった経済アナリストの森永卓郎さん。いつも明るく楽しく、ときに鋭く経済に切り込む、そんな “モリタク”さんの、思い出の名シーンを振り返ります。

■経済の話を“楽しく”“わかりやすく” 様々なことにチャレンジしてお茶の間を楽しませてくれた“モリタク”さんの思い出を振り返り

 庶民目線で“わかりやすい”経済分析とユーモア満載のおちゃめな軽快トーク。『モリタク』の愛称で親しまれた経済アナリストの森永卓郎さんが『原発不明がん』のため、2025年1月28日、67歳で亡くなりました。

 2008年に『ミヤネ屋』ファミリーとなって以降、“様々な一面”を見せてくれた森永さん。

(司会)
「今日の初登場は、経済アナリスト・獨協大学教授の森永卓郎さんです」

(経済アナリスト・森永卓郎さん)
「よろしくお願いします」

 経済アナリストとして、鋭いコメントと独自分析でニュースをぶった斬っていました。

 時には誰も思いつかないような斜め上の提案まで…

(森永さん)
「イケメン税というのを導入して、イケメン審査会がカッコよさを5段階評価します。イケメンからは、ごっそり税を取ってですね…」

 さらに、「奥様を見返したい」とイケオジ変身企画や、ライザップでダイエットに挑戦など、お茶の間を楽しませてくれた森永さん。

 ライザップでムキムキになりたい理由は…

(森永さん)
「ムキムキにして、芸能人の女性とランチを食べに行くっていう」

 愛くるしいキャラが唯一無二の、欠かせない存在でした。

■ステージ4のすい臓がんで闘病中も経済アナリストとして活動…最後まで『モリタク節』全開で“らしさ”を貫いた生涯―

 森永さんが2023年に公表したのが、ステージ4のすい臓がんです。

(森永さん長男・康平さん)
「闘病中は 本当に多くの方から応援のメッセージをいただき、本人だけでなく私たち家族も勇気づけられていました」

 余命宣告を受けながらも病状や体調の情報を発信しながら、経済アナリストとしての活動も精力的に続けてきました。

 最近は急激に体調が悪化していたといいますが、亡くなる2日前の2025年1月26日に放送されたテレビ番組にリモートで出演。

(森永氏)
「『日本の財政が危機的状況だ』と財務省が言い続けているんですけども、これは真っ赤なウソなんです」

 『モリタク節』は健在で、力強く日本の経済について問題提起をしていた森永さん。最後まで、“楽しく”“わかりやすく”…そして、最後まで“生きること”に全力で立ち向かい、“らしさ”を貫き通した67年の生涯でした。

(元経産官僚・岸博幸氏)
「2025年1月11日に、森永さんと一緒に講演していました。その時は『去年に比べて体重も増えた』と言っていたので、またこれで頑張ってくれるかなと思っていましたが、本当にこんなユニークな人が、こんなにすぐ亡くなってしまったのは、個人的にすごく悲しいです。すごく稀有な人で、経済の難しいことなら学者は誰でも喋れるんです。それをまず分かりやすく説明してくれて、面白おかしく他のこともやってくれる。だから、お茶の間の人も森永さんの意見は聞くというのがずっと続いていましたから、そういう意味では本当にすごい人だった」

 皆を楽しませ、たくさん勉強させていただきました。森永卓郎さん、ありがとうございました。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年1月29日放送)

最終更新日:2025年2月7日 19:00