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【速報】枚方市女子大学生殺人事件 交際相手だった男「一切間違いありません」初公判で起訴内容認める 芸人あきらめ職を転々…ガールズバーで高級シャンパン「無職や多額の借金知られ、交際解消されるなら殺害」検察が指摘

2025年2月17日 10:20
【速報】枚方市女子大学生殺人事件 交際相手だった男「一切間違いありません」初公判で起訴内容認める 芸人あきらめ職を転々…ガールズバーで高級シャンパン「無職や多額の借金知られ、交際解消されるなら殺害」検察が指摘
西光勝 被告

 去年、大阪府枚方市で交際していた女子大学生を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判が17日、大阪地裁で始まり、男は「一切間違いありません」と話し、起訴内容を認めました。

 検察側は冒頭陳述で、「西光被告は渡辺さんに無職であることや多額の借金があることを知られ、交際を解消されるぐらいならば殺害しようと考えた。犯行前にはスマートフォンで殺害方法を何度も検索していた」などと指摘しました。

 ■大手会社勤務とウソ…バーで数百万円の借金「彼女を殺して自分も死ぬ」

 無職の西光勝被告(27)は、2024年5月、大阪府枚方市のマンションの一室で、交際していた大学2年生の渡辺華蓮さん(当時19)を包丁で複数回刺すなどして殺害したうえ、渡辺さんのパソコンやスマートフォンを盗んだほか、盗んだスマートフォンを使って飲食代などを電子決済した罪に問われています。

 西光被告の知人によりますと、2人は事件の約3か月前ごろから交際をスタートしましたが、大手の会社で働いていると渡辺さんにウソをついていたということです。

 西光被告はバーなどのいわゆるツケ払いで、数百万円の借金をして困っていると男性に相談。その際に、「渡辺さんに借金やウソがバレるのが怖い」「別れたくない」「彼女を殺して自分も死ぬ」などと話していたということです。

 ■「同意の上で殺害した」とメモも…抵抗痕など50か所以上の傷 逃走のためパソコン売却も

 西光被告は大阪市内のホテルで「ホテルの宿泊料金が払えない」などと警察に通報。駆け付けた警察官に対し、「睡眠薬を大量に飲んだ。人を殺した」などと話したことで一連の事件が発覚。その際、複数の手書きのメモを持っていて、殺害を認める内容や借金があったことに加え、「渡辺さんに借金があることを伝え、同意の上で殺害した」という趣旨の内容が書かれていたということです。

 一方で、司法解剖の結果、渡辺さんの遺体には抵抗した際にできる傷など50か所以上の刺し傷が切り傷があったことなどが判明しています。

 西光被告は事件後、渡辺さんのスマートフォンや部屋の鍵を持ち出していたほか、渡辺さんのパソコンも持ち出した上、枚方市内の買取店で数万円で売却し、その金をホテルの宿泊費などの逃走資金にあてていたといい、警察の調べに対し、「3000円くらいしか所持金がなかった。ホテルに泊まる金がなかったので、パソコンを売って現金にしようと思った」などと話していました。

■芸人目指すも諦め…ガールズバーなどで借金700万円以上

 検察や弁護側の冒頭陳述によりますと、西光被告は中学校を卒業した後、アルバイトをしながら芸人養成所に通って芸人を目指していましたが、芸人になることを諦めた後は、アンパンマンミュージアムや不動産会社に勤めるなど職を転々としていました。その後、無職になっていました。

 不動産会社に勤めていた際、先輩とともにガールズバーを訪れて以降、通い詰めて高級シャンパンを注文して数日間で約186万円をつけ払いにするなどし、この頃から借金をするようになったということです。

 2024年3月に渡辺さんと交際を始めた西光被告は、無職であることや多額の借金があることを隠し、さらに借金をしながら旅行や高級タワーマンションの内覧に連れて行くなどしていましたが、次第に金が借りられなくなり、事件当時には700万円以上の借金があったということです。

 事件の前の月には包丁を購入してYouTubeで「包丁で刺される」などと検索していたことや、逮捕後の警察の調べに対し当初「(殺害は)渡辺さんの同意があった」とウソの供述をしていたことも明かされました。

 判決は2月28日に言い渡される予定です。

最終更新日:2025年2月17日 12:45