【速報】近畿大学剣道部の男子部員暴行死 元大学生が「申し訳ありません」と謝罪し起訴内容を認める 飲酒後にふざけあいエスカレートしけんかに
近畿大学の剣道部内で、同じ部に所属していた男子部員に暴行して死亡させた罪に問われた元大学生の男の裁判員裁判が18日に大阪地裁で始まり、元大学生は「間違いありません」と起訴内容を認め、「申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
起訴状などによりますと、近畿大学の剣道部に所属していた林陽暉被告(22)は、2023年10月、東大阪市内の路上で、同じ剣道部に所属する男子大学生(当時21)の顔を殴るなどして後方に転倒させて自転車に頭を打ちつけさせる暴行を加え、死亡させた罪に問われています。
大学によりますと、林被告と亡くなった学生は、事件の直前に東大阪市内の飲食店で剣道部の学生6人で酒を飲んでいて、退店後に路上でふざけあいがエスカレートし、ケンカになったということです。
暴行を受けた学生は後頭部を打ち意識不明の状態で救急搬送され、捜査関係者によりますと、傷害の疑いで現行犯逮捕された林被告は、警察の調べに対し「被害者が先に手を出してきたのでやり返した」という趣旨の話をしていたということです。
学生は病院で治療を受けていましたが、搬送されてから11日後に死亡が確認され、その後、大阪地検は林被告について、より罪の重い傷害致死の罪に切り替えて起訴していました。
18日に大阪地裁で裁判員裁判が始まり、検察側は冒頭陳述で「(けんかの際)周りに止められても詰め寄って暴行を加えた。犯行動機が短絡的だ」と指摘する一方、弁護側は「様々な偶然が重なって起きた事件」だとして情状酌量を求めました。
判決は11月29日に言い渡されます。