【速報】維新・吉村代表「真摯に受け止めて」 百条委報告書で斎藤知事“パワハラ”告発「一定の事実」

兵庫県の斎藤知事の一連の疑惑を調べる百条委員会が、職員への叱責を「パワハラ行為と言っても過言ではない不適切なもの」とし、県の対応には「大きな問題があった」と結論づけた報告書がとりまとめられたことに対し、大阪府知事を務める日本維新の会の吉村洋文代表は5日、「知事は真摯に受け止めて、県政を適正に運営してほしい」と語りました。
また、吉村氏は「公益通報を厳格に運用するルールが兵庫県にはなかった。(公益通報についての)ルール作りをしっかりしてほしい」と要請しました。
兵庫県議会の百条委員会がまとめた報告書では、職員への叱責について、「知事の言動・行動については、パワハラ行為と言っても過言ではない不適切なもの」と指摘。告発直後の告発者探しを行うなどした県の対応について、「公益通報者保護法上の外部公益通報にあたる可能性が高く、一連の県の文書問題への対応は看過できない問題があった」としています。
死亡した元県民局長の告発文書には「一定の事実が含まれていた」とした上で、斎藤知事に対し「兵庫県のリーダーとして厳正に身を処していかれることを期待する。県民に対しての過不足のない説明責任を果たすこと」を求めています。
総務省の官僚時代に大阪府への出向経験もある斎藤氏は2021年の前回選挙で、自民・維新の推薦を受けて初当選し、吉村氏も応援に駆けつけていましたが、告発文書問題への対応をめぐって、吉村氏は「告発潰しと感じざるを得ない」などと苦言を呈し、去年9月には、維新を含む県議会の全会一致での「不信任」決議が可決。その後の知事選で、斎藤知事は再選を果たしていました。