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“ピンク・フロイド”ロジャー・ウォーターズ氏、国連でロシアの侵攻「違法」と非難も…「ロシアへ挑発あった」とウクライナや欧米批判も

2023年2月9日 17:15
“ピンク・フロイド”ロジャー・ウォーターズ氏、国連でロシアの侵攻「違法」と非難も…「ロシアへ挑発あった」とウクライナや欧米批判も

国連の安全保障理事会で8日、ウクライナ情勢に関する会合が開かれ、イギリスを代表するバンド、ピンク・フロイドの中心メンバーだったロジャー・ウォーターズ氏が出席しました。ロシアによる侵攻を「違法」だと非難する一方、「ロシアに対する挑発があった」とウクライナや欧米諸国を批判する場面もありました。

国連安保理は8日、ロシアの要請に基づきウクライナへの武器の供与に関する公開会合を開きました。

ロシアが「有識者」として会合への出席を求めたのは、イギリスを代表するバンド、ピンク・フロイドの中心メンバーだったロジャー・ウォーターズ氏です。ウォーターズ氏は去年9月、ゼレンスキー大統領の妻であるオレナ夫人宛ての書簡で、欧米諸国によるウクライナへの武器の供与に反対するなどして物議を醸していた人物です。

8日の安保理会合にオンラインで出席したウォーターズ氏は、「ロシアによるウクライナ侵攻は違法で最も強い方法で非難する」と述べた上で、即時停戦を呼びかけました。その一方で、「ロシアに対する挑発があった」として、ウクライナや欧米諸国を批判する場面もありました。

これに対し、ウクライナのキスリツァ国連大使は、「かつてのファンにとってあなたがロシアの偽情報とプロパガンダを広げる役割を引き受ける姿を見るのはなんて悲しいことだろう。ギターを弾いておけ」と揶揄(やゆ)しました。

また、アメリカの次席大使は、ウォーターズ氏について、「アーティストとしての素晴らしい経歴は認める」とした上で、「軍備管理や欧州の安全保障に関する発言を行う資格はあまり感じられない」と指摘しました。

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