英ロックバンド『ピンク・フロイド』ウクライナ支援のため28年ぶりに新曲発表 “侵攻が間違っていると示したい”
『ピンク・フロイド』は、1967年にデビュー。レコード・CDの総売り上げは、全世界で2億5000万枚以上を誇るイギリスを代表するロックバンドです。2022年には、デビュー55周年を迎えます。
新曲を発表するのは1994年以来、実に28年ぶり。YouTubeに投稿された新曲のミュージックビデオは、公開からわずか10時間で110万回以上再生されています。
メンバーのデヴィッド・ギルモア(76)さんは義理の娘と孫がウクライナ人で、ロシアの侵攻については「卑劣な行為に、僕たちもたくさんの人々と同じように憤りといら立ちを感じてきた」とコメント。
■28年ぶりの新曲…きっかけは“キーウの広場で歌う動画”
28年ぶりに新曲をリリースすることになったきっかけについては、ウクライナのバンド『ブームボックス』のアンドリーイ・クリヴニュークさんが、首都キーウの広場で歌う動画に心を動かされたと明かし「とても力強い瞬間だった。それを音楽にしたいと思ったんだ」と語りました。
新曲には、実際にクリヴニュークさんが反戦歌を歌う音声が使われているということです。
■新曲に込めた希望「世界の大半の人々が思っていることを示したい」
また、新曲に込めた“希望”についてギルモアさんは「幅広く支持されて、注目を集めることを願っている。僕たちはこのような形でウクライナへの支持を表明したいんだ。そして、そうすることによって、超大国がウクライナのような民主主義の独立国家を侵攻するのは間違っていると、世界の大半の人々が思っているということを示したい」と語っています。
新曲の売り上げは、ウクライナ人道支援募金に寄付されるということです。