追悼「テディベア」子供の犠牲者数だけ置かれ… ウクライナ侵攻
ウクライナ当局によると、ロシアによる侵攻で、これまでに143人の子供が亡くなりました。ドイツの聖堂前に置かれたのは、犠牲となった子供の数のテディベア。チェコでは、「追悼の光」が灯されました。反戦への祈りが、世界中で広がっています。
◇
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、ウクライナの隣国ポーランドには、27日時点で約229万人が避難しています。ロシア軍による侵攻から1か月、ある変化が起きていました。ポーランド・メディカにあるウクライナとの国境では、ウクライナ側へと向かう車で列ができていました。一度は離れたウクライナに戻ろうとする人たちです。
ポーランドに約1か月避難 母親(35)
「2人の子どもをつれて(避難生活は)大変です。経済的にも肉体的にも」
25日、ウクライナ・ハルキウ(ハリコフ)の地下鉄の駅では、多くの人が身を寄せ合っていました。
避難している少女(12)
「何より、クラスメートが恋しいわ」
そんなシェルターに現れたのは、スーパーヒーローたち。
「良い子のみんな、こんにちは!」と呼びかけ、登場。子どもたちと息を合わせて身体を動かし、ハイタッチ。子どもたちに、つかの間の笑顔が戻りました。
子供の犠牲が増え続ける中、ウクライナ・キーウ(キエフ)周辺では25日、「プーチンに消えてほしい。なんで子どもたちを殺すんだ」と訴える市民の姿がありました。
◇
一方、ドイツ・ケルンの聖堂の前には、テディベアが並べられていました。ウクライナで犠牲になった子供の数だけ置かれているといいます。
ウクライナ当局によると、これまでに143人の子供が亡くなり、216人がケガをしているということです。
チェコ・プラハでは「追悼の光」が灯されました。浮かび上がったのは、「子どもたち」の文字。マリウポリで約300人が犠牲となった劇場と同じロシア語です。反戦への祈りが、世界中で広がっています。
(3月28日放送『news zero』より)