ウクライナ侵攻事前把握は「完全なデマ」駐米中国大使
中国の駐米大使がアメリカの新聞に寄稿し、ロシアのウクライナ侵攻を中国が事前に知っていたとの見方について「完全なデマだ」と否定しました。
中国の秦剛駐米大使は15日、「ウクライナ問題における中国の立場」と題する文章をアメリカの有力紙ワシントンポストに寄稿しました。
秦大使はこの中で欧米メディアなどで報じられたロシアの侵攻を中国が事前に知っていたとの見方について、「完全なデマだ」と否定しました。
その根拠として侵攻を受けたウクライナに中国人6000人以上が残っていたことなどを挙げた上で「知っていたら回避に最善を尽くしていた」と主張しました。
また、習近平国家主席が先月25日のプーチン大統領との電話会談でウクライナとの協議を早期に開催するよう求め、プーチン大統領から「前向きな回答を受け取った」と説明し、中国側の仲介姿勢をアピールしました。
プーチン大統領が国際社会から猛烈な批判を受ける中、中国はロシアに加担しているとのイメージ払拭に躍起になっています。
写真:秦剛駐米中国大使(大使館HPより)