人身売買リスクも…避難者の現状は 現地中継
ロシアのウクライナ侵攻による戦闘が激しさを増しています。避難している方々は、今、どんな状況なのでしょうか? ポーランドから橋本記者が伝えます。
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ウクライナとの国境、ポーランドのメディカです。私の後ろに見えるのが国境の検問所で、軍事侵攻開始から3週間近くが経過した今も、ポーランド側に避難してくる人の姿が途絶えることはありません。そのほとんどが女性と子どもたちです。
中には、生まれて間もないお子さんもいるため、国境を越えてすぐの場所には、紙おむつなどのベビー用品がボランティアの方によって用意されています。
ただ、やっとの思いで国境を越えて来たものの、周辺の避難所は定員に達している場所が多いのが実情です。中には、「行くあてがない」「これからどうすればいいか分からない」と涙を流しながら訴える避難者の姿もあります。
国境周辺では、避難所以外にも個人の自宅で避難者を受け入れる動きが広がっています。
さらに、ポーランドのワルシャワやドイツのケルンなどの大都市にも受け入れ拠点ができていて、ボランティアの方が避難者に受け入れ先の情報を説明する場面も見受けられます。
ただ、こうした中、国連関係者は、ボランティアを装った誘拐や人身売買などのリスクが高まっていると警告していて、慣れない土地への避難が、女性や子どもたちに影を落としています。