ウクライナから国外避難約260万人に…体調崩す子ども増加
ウクライナから国外に避難した人は、およそ260万人にのぼっています。隣国ポーランドから橋本雅之記者の報告です。
ウクライナとの国境近くに設けられた避難所では、およそ160人が避難生活を送っていて、半数近くが子どもたちです。今月10日に出会った5歳のヴィカちゃん。ふるさとへの思いを描きながら、避難所でも元気に過ごしていました。
しかし、改めて訪ねてみると、ほかの避難者とは別の部屋でぐったりと寝込む姿が…前日の夜から発熱し、下痢や嘔吐(おうと)が続いていて、医師からは感染性の胃腸炎と診断されたといいます。
母親・タティアナさん「自分のベッドではないため寝不足になっていたことや、食べ慣れない食事が原因だと思います」
現地の医療ボランティアは、避難所の衛生状態が良くないため体調を崩す子どもたちが増えていると指摘します。
医療ボランティア「避難所の衛生管理は非常に難しく、多くの避難者が下痢や腹痛に悩まされている状況です」
国連によりますと、ウクライナから国外に避難した人は、およそ260万人にのぼっています。慣れない土地での先が見えない避難生活。戦火の記憶が刻まれた子どもたちの心のケアも大きな課題となっています。