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新潟中越地震から10年…鎮魂と復興へ祈り

2014年10月23日 12:11
新潟中越地震から10年…鎮魂と復興へ祈り

 68人が犠牲になった新潟県中越地震の発生から23日で10年。被災地は犠牲者への鎮魂と復興への祈りに包まれている。献花台が設けられている新潟県長岡市役所から、テレビ新潟・久保田紗也加アナウンサーが中継。

 長岡市役所では23日午後1時から、中越地震の犠牲者の合同追悼式が開かれる。遺族など700人以上が出席する予定。

 10年前、大規模な土砂崩れが発生した長岡市妙見町には、中越地震のメモリアルパークが整備されている。親子3人が乗った車が土砂崩れに巻き込まれ、当時2歳の男児が奇跡的に救出された。この日は泉田知事が献花台を訪れ、犠牲となった親子の冥福を祈った。

 中越地震では、長岡市の旧川口町で震度7を観測。68人が死亡、4800人が重軽傷を負い、12万棟を超える家屋が壊れた。

 一方、地震により壊滅的な被害を受け、一時、全ての住民が避難を強いられた旧山古志村では、全国からの支援に感謝する催しが開かれている。

 中山間地域の被災地は過疎化が進んでいる。人口減少にどう対応していくかが大きな課題となっている。