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合格なるか?年に一度の審査会に挑む警察犬

2014年11月13日 7:30
合格なるか?年に一度の審査会に挑む警察犬

 優れた嗅覚で犯罪捜査に貢献する警察犬。千葉県警では、1年ごとに審査を通らないと警察犬を続けられない。審査会に挑む一頭の警察犬を取材した。

 メスのシェパード「ネルダー」は6歳。生後間もない頃から民間の訓練士によって育てられ、6年連続で警察犬として活躍してきた。

 これまで、千葉県内で起きた傷害事件など、数多くの事件に出動してきた。それでも、警察犬を続けるには、年に一度の「審査会」に合格しなければならない。警察犬としての能力を維持するため、毎朝、訓練に励むネルダー。

 嘱託警察犬訓練士・山田真二さん「『足跡追及』訓練といい、人間が歩いたあと、摩擦によって個人固有の『足跡臭』が残る。それを犬がたどり、途中にある遺留品や最終遺留品に到達したら、伏せて知らせる。(Q:本番は大丈夫そう?)やれるだけのことはやってみます。ずっと現職になってますから」

 そして、迎えた審査会。犯人役の捜査員が歩いたコースを正確にたどり、遺留品に見立てた割り箸やゴムホースを見つけなければならない。ネルダーはスタート直後、ややコースから外れてしまったが、すぐに軌道修正。割り箸を見つけ、山田さんに知らせる。その後は素早くコースをたどり、無事にホースを見つけることができた。

 千葉県警鑑識課・田口秀幸さん「最近は、特に高齢者の行方不明や、子どもの行方不明で出動が多い。警察犬の捜索活動は重要な柱となっている」

 ネルダーの審査結果は来年3月に判明し、合格となれば、引き続き警察犬として活動することになっている。