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農水省が調査捕鯨の新計画 来年冬再開へ

2014年11月18日 16:48
農水省が調査捕鯨の新計画 来年冬再開へ

 国際司法裁判所から中止命令を受けた南極海の調査捕鯨について、農林水産省は18日、捕獲する鯨の数を減らすなどした新しい計画を発表した。来年冬から調査捕鯨を再開する方針。

 日本が南極海で行ってきた調査捕鯨については、今年3月、国際司法裁判所が「科学的な調査とは言えない」として中止を命じており、農水省が調査方法の見直しを進めてきた。

 18日に発表された新しい計画では捕獲対象をミンククジラのみにした上で捕獲の上限もこれまでの3分の1の333頭に減らしている。また、その他のクジラについては殺さずに調査をするという。

 農水省は18日、この計画をIWC(=国際捕鯨委員会)の科学委員会に提出し、来年冬には調査を再開する方針。西川農水相は、各国に丁寧な説明を行うと話しているが、中止を求める訴えを起こしたオーストラリアなど反捕鯨国は反発するとみられる。