三重県桑名市の小学校で、児童が授業中に過激派組織「イスラム国」に殺害された日本人の画像をインターネットで検索し、見ていたことが分かった。１１人が体調不良を訴えたという。

　三重県桑名市の教育委員会によると、画像が検索されたのは市内の小学校の５年生の総合学習の授業中。この授業では児童が教室とパソコン室に分かれて、環境について調べていたが、途中、教諭が教室の様子を見るため、５分ほどパソコン室を離れた際、児童が殺害された日本人の名前をインターネットで検索、１８人が画像を見て、うち１１人が「気持ちが悪い」と保健室に行ったという。

　教育委員会では「子どもたちが興味・関心があることは予想される。配慮が足らなかった」と話し、市内の小中学校に対し、インターネットを自由に見られる状況をつくらないことなどを文書で通知した。