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年金情報流出 実在職員名でウイルスメール

2015年6月5日 12:16
年金情報流出 実在職員名でウイルスメール

 日本年金機構の個人情報が流出した事件で、先月18日、実在する職員の名前を使い、ウイルスを添付した不審なメールが、2分の間に約100通送りつけられていたことがわかった。

 日本年金機構などによると、最初に不審なメールが届いたのは先月8日で、九州ブロック本部のパソコンに届いたメールによってウイルスに感染していたことがわかっている。その後の関係者への取材で、その10日後の先月18日に、機構の職員のアドレスなどに、実在する職員の名前を使い、ウイルスが添付された不審なメールが、2分の間に約100通送りつけられていたことがわかった。送り先の職員のアドレスは先月8日、ウイルスに感染したパソコンから流出したと可能性があるという。

 警視庁公安部は、実在する職員の名前を使って大量のメールを送りつけることで機構の職員がメールを開きウイルスの感染が拡大することを狙ったとみて調べている。