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浅間山でごくわずかな地殻変動 気象庁

2015年7月9日 2:25

 気象庁は8日夕方、全国の火山活動の状況について定例の会見を行った。この中で、長野と群馬県境の浅間山では、地下のマグマの影響とみられるごくわずかな地殻変動が観測されていることを明らかにした。

 先月16日と19日に、山頂火口でごく小規模な噴火が発生した浅間山では、国土地理院の衛星を使った観測で、地面がごくわずかに伸びていることがわかった。伸びが見つかったのは山の西側だが、浅間山では西側の地下にマグマだまりがあると考えられていることから、今後マグマの活動がさらに活発になる可能性もあるとして、引き続き警戒を呼びかけている。

 一方、神奈川県の箱根山では、今月1日以降、噴火はおきていないが、大涌谷の噴気孔からは蒸気が勢いよく上がっているのが確認されている。

 気象庁は、噴火があった噴気孔について、「火口」であると発表した。穴の大きさが直径20メートルまで広がり、周辺に噴出した火山灰などが降り積もっていることなどを理由としている。