ごく小規模な噴火が起きた神奈川・箱根山の大涌谷で、勢いよく蒸気があがっている噴気孔が新たに３か所見つかった。

　先月末から今月１日にかけて、ごく小規模な噴火が発生した箱根山では、直径が１０メートルほどの噴気孔が確認され、気象庁はこの噴気孔から噴火が起きたとみている。

　気象庁と神奈川県温泉地学研究所が２日に行った現地調査で、この近くで新たに３か所の噴気孔が見つかった。いずれの噴気孔からも蒸気が勢いよくあがっているが、火山灰や噴石の放出は確認されていない。

　一方、最初に見つかった噴気孔の大きさは直径２０メートルに拡大していたという。

　箱根山は、２日は火山性微動は観測されていないが、気象庁は火山活動が活発になっている可能性があるとして、引き続き噴火警戒レベル３の火口周辺警報を発表し、警戒を呼びかけている。