TPPめぐる審議混乱 一時中断も
TPP(環太平洋経済連携協定)の国会承認をめぐる審議が混乱している。8日、民進党が石原TPP担当相の答弁などに反発して委員会は6時間あまり中断したが、民進党と共産党が欠席のまま再開された。
焦点となったのは西川委員長が出版を予定していたTPP交渉に関する本。民進党の緒方議員は執筆にあたって、守秘義務に関わる情報を漏えいした政府職員がいなかったのかただした。
民進党・緒方林太郎議員「(西川委員長に)情報の漏えいをした職員は内閣官房には絶対いないと。仮にそういう職員の存在が判明した時には、大臣責任をとるというところまで確約できますねと聞いているんです」
石原TPP担当相「何度も話をして恐縮なんですが、(緒方議員が示した原稿)そのものが何であるかが私は確認できません」
民進党は「原稿を確認できない」と繰り返す石原担当相の答弁と、西川委員長の議事運営に反発して委員会室を退席した。委員会はその後、6時間あまり中断したが、午後4時半頃、民進党と共産党が欠席のまま再開された。
これに対して民進党は「委員会の運営を西川委員長に任せる事はできない」と強く反発している。