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来月から水際対策が緩和 「全国旅行割」もスタート! 期待膨らむ観光地…“忘れていた感覚よみがえってきた”

2022年9月23日 18:51
来月から水際対策が緩和 「全国旅行割」もスタート! 期待膨らむ観光地…“忘れていた感覚よみがえってきた”

10月11日から新型コロナウイルスの水際対策が緩和されます。ツアー以外の個人旅行も可能になり、1日あたりの入国者数の上限も撤廃。また、国内旅行についても、観光やイベントの支援策として「全国旅行割」と「イベント割」が開始されます。こうした動きは旅行業界にとって大きな一歩。国際線の予約も伸びていて、外国人が訪れる観光地からは期待の声が多く聞かれました。

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シルバーウイークも後半戦。23日午前、“空の玄関口”東京・羽田空港に行ってみると、3連休初日ということもあり、キャリーバッグを転がす多くの旅行客でにぎわっていました。

「沖縄のシーウォークとパラセーリングに行ってきます」という人や、石垣島に2泊3日で旅行に行くという人は「きのう、今日のことを思って興奮しすぎて、きのう夜、全然眠れませんでして、ちょっと寝不足です」と話すなど、楽しい時間にワクワクが止まりません。

日本有数の温泉地、愛媛・道後温泉もにぎわっています。観光客からは「温泉楽しみですね」「ゆったりしたいです」と笑顔が見られ、足湯を楽しむ家族連れの姿もありました。

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秋の行楽シーズン。国内人気もさることながら、今、海外旅行に“大きな動き”がでています。

新型コロナの水際対策が緩和されるのです。

岸田首相(22日 アメリカ・ニューヨーク)
「コロナ禍で苦しんできた宿泊業・旅行業・エンタメ業などを支援していきたい」

変わるのは10月11日からで、ツアー以外の個人旅行が可能になり、1日あたりの入国者数の上限も撤廃。観光やイベントの支援策として「全国旅行割」と「イベント割」も開始されます。

こうした動きは旅行業界にとって大きな一歩。全日空によると、今は国際線の予約が伸びていて、海外から日本に向かう10月の航空便は、緩和前の8月中旬と比べて約3倍に伸びているということです。

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訪日外国人が増えるとなれば、期待が膨らむのは、やはり観光地です。23日の東京・浅草は祝日とあってか観光客であふれていましたが、外国人の姿は少ない様子。話を聞けたのは仕事で来日した人ばかりでした。

ブラジルから仕事で来日した人
「ビザを取るのがとても大変でした。日本領事館に3回行きました」

スウェーデンから仕事で来日した人
「将来的には家族と一緒に来たいです」

仲見世通りのお店は緩和を大歓迎しています。

お土産屋スミレ 立川良栄店主
「『外国人様々』と先代からいわれてきた。忘れていた感覚がだんだんよみがえってきた。期待しています、すごく」

木村家本店 木村淳さん
「浅草は外国人のお客様が大変多くいらしていたので、復活するのはすごくいいこと」

外国人が多く訪れる秋葉原でも、期待を寄せる声が聞かれました。

仕事で来日した人
「日本は多くのヨーロッパ人の夢でもあるんですよ。緩和がされたら、すぐにたくさんの人が来ると思う」

日本在住の外国人
「日本に住んでいる外国人の家族が来られるようになる」

さらに、緩和だけでなく、今の「円安」の状況も訪日外国人を呼び込む後押しとなりそうです。

留学生は「アメリカに比べて、すべてのものが安く思えます。家に帰れるくらいは、お金残しておかなきゃ」「買える限り買うわ」などと話しました。

10月からの水際対策緩和。コロナで打撃を受けた観光業で期待が膨らんでいます。

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