新型コロナウイルスの水際対策が7日から緩和され、旅行会社などからは歓迎の声が上がっています。その一方、まだまだ宿泊客の回復は見込めないと、さらなる緩和を求める声も上がっています。

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8日、東京・原宿の竹下通りには、留学や仕事で訪れた外国の人たちの姿がありました。

先週来日した留学生
「原宿を見てみたかったので来ました。なにより日本語の勉強をがんばりたいです」

旅行で訪れた人たちは…

イタリアから旅行で来日
「日本文化や日本食を体験したいです。私は京都に行くことを楽しみにしています」

徐々に目にすることも多くなってきた訪日外国人。

原宿の観光案内所では7月以降、外国人観光客が徐々に戻りだしているといいます。新型コロナの流行前、訪れたのは月におよそ8000人。以前の姿には遠く及びませんが、今回の緩和で…

原宿ツーリストインフォメーションセンター　轟木雅幸さん
「『自由旅行』というのもできるようになってきたかと思うので、多くの方がこの場所を訪れていただけるということで期待はしております」

7日からさらに緩和された水際対策。訪日外国人の受け入れ人数の上限は、1日あたり2万人から5万人に引き上げられました。

また、旅行では、添乗員が同行しないツアーでも入国可能になったのです。

旅行会社からは歓迎する声が上がっています。

TAS・セールス&マーケティング部　佐藤彩さん
「“一歩前進”したのかなとは思ってます」

水際対策緩和の発表があって以降、海外からの問い合わせが増加しているといいます。

TAS・セールス&マーケティング部　佐藤彩さん
「感染対策をしつつ、ラーメン食べたり居酒屋にいったりとか、そういったものを楽しんでいただきたいなとは思います」

旅行客の回復は望めるのでしょうか。

宿泊客の多くが海外からの旅行者だという都内のホテル。仕事で来日した男性は、入国するまでに手間取ったといいます。

スイスから仕事で来日　宿泊客
「入国するまではとても複雑でした。(旅行者にとって)水際対策はあまりうれしいことではないです」

ホテルでは、仕事や留学で宿泊する人はいても、旅行者の予約は増えていないといいます。海外から旅行についての問い合わせはあるものの…

サクラホテル日暮里　大久保大輔支配人
「『いま日本はビザ取得が必要なんですか』とか『ツアーでなければ日本に入って来られないんですか』とか、そういった質問がかなり多くいただいているので」

個人での自由な旅行ができるようにならない限り、宿泊客の回復は見込めないということです。

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日本の水際対策緩和はどう受け止められているのか。お隣、韓国の大手旅行会社の発表では、日本への旅行の直近の1日あたりの予約数はその前の2週間と比べて、およそ5.1倍に急増しました。

しかし、韓国・ソウルで街の人に聞くと…

「もう少し様子を見て、個人旅行のビザが免除されたら日本に行きたい」

「個人旅行ができるようになれば、もう少し(日本に)行きやすくなりますね」

さらなる水際対策の緩和を期待する声も高まっています。