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海底地震計“メンテナンス”で…緊急地震速報遅れの可能性も 最大15秒程度

2023年1月18日 17:05
海底地震計“メンテナンス”で…緊急地震速報遅れの可能性も 最大15秒程度
気象庁資料より

東北地方の沖合の海底に設置されている海底地震計などで、19日からメンテナンスが実施される影響で、緊急地震速報の発表が最大で15秒程度遅れる可能性があるということです。

北海道から千葉県房総沖にかけての日本海溝・千島海溝の海底には、津波観測などを目的として、防災科学技術研究所が「日本海溝海底地震津波観測網(S-net)」を設置して、管理運用しています。

気象庁は、この「日本海溝海底地震津波観測網」から得られるデータを緊急地震速報や津波情報の発表に活用していますが、この観測網のうち、宮城県と岩手県沖にある観測点で19日から来月25日までメンテナンス作業がおこなわれる影響で、仮にこの周辺を震源とする地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が平常時より最大で15秒程度、遅れる可能性があるということです。

一方、津波警報や地震情報の発表には、ほかの観測点のデータを使うため、影響はないとしています。

この観測網は、海底地震計と水圧計が一体となった観測装置を全長およそ5500キロメートルの海底ケーブルで接続したもので、海溝型の地震や津波を直接検知できるよう24時間、観測データを取得しています。

画像:気象庁資料より

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