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気象庁 桜島の噴火警戒レベル5→3に引き下げ

2022年7月27日 20:09

今月24日に爆発的な噴火が発生し、噴火警戒レベルが最も高いレベル5に引き上げられた鹿児島県の桜島について、気象庁は火口から2キロを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性が低くなったとして、午後8時に噴火警戒レベルを3に引き下げました。

気象庁によりますと、鹿児島県の桜島では今月24日の午後8時すぎに爆発的な噴火が発生し、大きな噴石が南岳山頂火口から居住地域近くのおよそ2.5キロまで飛びました。

このため5段階の噴火警戒レベルがレベル3から、居住地域で避難が必要な最も高い「レベル5」に初めて引き上げられていました。

気象庁は警戒レベル引き下げ基準として、火口から2.4キロを超えて大きな噴石が飛ぶ噴火が、3日間発生しないことを挙げていますが、その後、噴火や爆発的噴火は時々発生しているものの、火口から2キロを超えた大きな噴石が飛散する噴火はないということです。

また、桜島では地下のマグマ活動による山体の膨張などの地殻変動が今月18日から観測されていて、24日の噴火後も解消されていないということです。ただ、この3日間は山体が大きく膨張するような変化はみられていません。

こうしたことから気象庁は、火口から2キロを超えて大きな噴石が飛ぶような噴火が発生する可能性が低くなったとして、午後8時に噴火警戒レベルをレベル5から「入山規制」のレベル3に引き下げました。

気象庁は、引き続き、南岳山頂火口および昭和火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。