桜島噴火 気象庁「爆発力大きければ、3キロ以内に噴石落ちる可能性」
24日午後8時すぎ、鹿児島県の桜島で爆発的な噴火が発生し大きな噴石が火口から2.5キロまで達しました。これをうけ、気象庁は噴火警戒レベルを最も高いレベル5に引き上げました。
気象庁によりますと桜島の南岳山頂火口では24日午後8時5分ごろ、爆発的な噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口からおよそ2.5キロまで達したということです。
このため、5段階の噴火警戒レベルをレベル3から、最も高く居住地域で避難が必要な「レベル5」に引き上げました。
また気象庁は会見を開き、桜島では18日から山体の膨張を示すわずかな地殻変動が観測されていましたが、噴火後もその膨張は解消されていないと説明しました。
気象庁地震火山部・中辻火山監視課長「(今後)大噴火までは想定しておりませんが、噴出物が少なくても爆発力が大きければ、3キロ以内には噴石が落ちる可能性がある」
気象庁は南岳山頂火口および昭和火口からおおむね3キロ以内にある有村町および古里町の一部では大きな噴石に厳重な警戒を呼びかけています。