小林幸子 “ラスボス”と呼ばれなかった日
歌手の小林幸子さん(68)がインタビューに応じ、2021年を表す漢字一文字、さらに57回目のデビュー記念日に起きたエピソードなどを語ってくれました。
今年でデビュー57年を迎えた小林さん。最近インターネット上では、衣装の大きさなどからゲームの最後に登場するボスを意味する“ラスボス”の愛称で人気に。動画投稿サイトの個人チャンネル『小林幸子はYouTuBBA!!』ではゾンビメイクを披露したり、紅白歌合戦で共にド派手衣装を披露していた親友・美川憲一さんとファストファッション店に初めて訪れたりするなど、歌以外にも様々な活動で注目されています。
——2021年を漢字一文字で表すなら?
「耐える」の「耐」。今の時代ね、コロナの前はあまり“耐える”とか“辛抱”とかって、それはやりたくないって頭に思っていたんですけど、将来なんとかしなきゃいけない「耐える」というみんな人生を今、経験されたと思うんですね。でもそれってどれだけ今までが幸せだったかということを、思い出してくれることだと思うんです。“幸せは求めるものではなく気付くものだ”私はそういう意味で…、もちろんコロナ自体はうれしくはないですよ。でもあったことによって「耐える」とか「辛抱」とか、そして幸せを気付かせてもらえたというこれは…よしと思っていきましょう。
■デビュー日は、故郷・新潟で…
——印象に残っているお仕事は?
東京オリンピックの聖火ランナーを故郷・新潟で走ったんです。その日(6月5日)が実は私の57年前にデビューした“デビュー日”だったんです。ですから故郷の皆さんの前で走って、いろんな思い出が走馬灯のように自分の中で思い出して感無量でした。
——反響も大きかったんじゃないですか?
そうですね。子供の頃(当時10歳で)デビューしたんで、そのことを知っていらっしゃる皆さんが「さっちゃ〜ん!」って呼ぶんです。“ラスボス”って言わないでみんな「さっちゃ〜ん!」でした。うれしかったです。
■大物俳優に勧められ…結婚10周年で記念撮影
——プライベートで印象に残っていることは?
ちょっと恥ずかしいんですけど、私の大の仲良しの夏木マリさんが結婚式をやっていなくて、10周年で写真とおはらいをしたっていう、その写真を送ってもらったんです。すごいステキで「いいな〜マリちゃんステキ!」って言ったら「さっちゃんも10周年でしょ?やりなさいよ」って言われて。えっでも…と思ったんですが主人に「やってみる?」って絶対に断ると思ったんですけど「いいねやろうか」って言われて、写真とおはらいをしてもらいました。これからまたいろんなことがあると思いますけど人生共に生きていこうという絆ができました。とても私にとって思い出の1日でした。
——周りからの反響はいかがでした?
言われましたね。白むくで…って白むくではないんですけどね(笑)人生って思い出作り、思い出の積み重ねがそういう意味では人生だと思うんです。そういうことってやっておいてよかったなって、結婚式していませんからやってよかったなって思います。もし動画をご覧の方がいらっしゃいましたら何十年たっても結構です、記念に残るものは残しておいてください(笑)