“ウルトラマン”パラ選手とガチリレー対決
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日本テレビの元日特番『ウルトラマンDASH』が2年ぶりに復活します。日本を代表するアスリート(=ウルトラマン)たちが日常生活を舞台に、難易度の高いミッションに挑む人気番組。番組チーフプロデューサーの島田総一郎さんは、「パラリンピックの選手こそ“ウルトラマン”」と語ります。
放送11回目となる今回は、TOKIOの3人に加え、関ジャニエイト(エイトは無限大の記号)の横山裕さん、King & Princeの岸優太さん、SixTONESの森本慎太郎さん、なにわ男子の藤原丈一郎さんがMCを担当します。
——「ザ!鉄腕!DASH!!」に出演する“後輩”が活躍しますね。
番組を“新ウルトラマンDASH”という感じで再開しようと考えました。以前は城島茂が体を張ってチャレンジする企画が多かったんですけど、さすがに51歳で体も動かなくなってきたので。あの面白さをやるんだったら、今、『ザ!鉄腕!DASH!!』でせっかく若いメンバーと面白いことがやれているので、彼らも誘ってやってみようということで。
——今年、CDデビューした「なにわ男子」の藤原さんも起用されました。
実は「なにわ男子」は関西ジャニーズJr.の頃から『ウルトラマンDASH』に何回か出てくれていたんですよ。SNSでは「なにわ男子」は“いきなり大抜てき”みたいな意見もあるんですが…。実は昔から参加してくれていた仲間なんです。デビュー前から『ウルトラマンDASH』のロケに関西からわざわざ来てくれていた時に「デビューしたらまた一緒にロケをやりたいよね」とずっと言っていたので、藤原くんと一緒に仕事が出来て念願が叶いました。
——もともと親交があったんですね。
デビュー前から僕は「なにわ男子」の舞台を見に行ったり、けいこ場も見学させてもらったりしていました。そういうときに彼らと話をして。特に藤原くんはプロ野球が好きな子なので、よく一緒に野球の話しをしていました。その中で感じたのは、すごくTOKIOとも合いそうだなと。実際、『ザ!鉄腕!DASH!!』のロケをやったらめちゃめちゃ盛り上がりましたね。それに、城島茂さんって“元祖なにわ男子”とも言える人なんですよ。だって、関西ジャニーズ第1号ですから。奈良出身で、ジャニーズ事務所に履歴書を送って、ジャニーさんに会って、そこからデビューへの道を歩んでいった。だから“元祖なにわ男子”なのかもしれませんよ、笑
■今年の目玉「ガチのリレー対決をあえて冒頭の企画に持ってきたんです」
今回はパラリンピックのアスリートとリレーで対決をします。MC7人を迎え撃つのは、東京バラリンピックで2つの金メダルを獲得した車イス陸上の佐藤友祈選手、東京パラリンピック・陸上競技男子走り幅跳びで4位に入賞した山本篤選手、そしてパラリンピック陸上のアジア記録保持者で次のパラリンピックの有力候補とされる片足義足のスプリンター・井谷俊介選手です。
——パラリンピックの選手と対決するそうですね。
今年は、パラリンピックがめちゃめちゃ面白かったんですよね。パラリンピックのすごさをTOKIOも僕らスタッフも見ていたし、「この人たちこそ“ウルトラマン”だな」と思って。だから対7人で、ガチのリレー対決をこの番組のオープニング企画に持ってきたんです。
——撮影は、時代劇のオープンセットが立ち並ぶ野外型のロケ施設で行われたそうですね。
パラの選手のフィールドでは絶対に勝てないので、そこを貸し切って。路面が砂利だったり、レンガ敷きになっていたり、道がぐにょぐにょと込み入っていたり、丸太みたいな橋があったり…。フィールドとは違う環境なので、小回りが利かず滑ったりもするから、そこを撮影場所にして1キロのリレー対決をやったらすごくいい試合になりました。
——毎回、映像の臨場感がすごいなと感動します。
画(=映像)を中心に企画を考えているところはありますね。こういうバカな画が撮りたいとか、漫画で見たこのシーンがやりたいなという、そういう逆算で企画を考えていますね。
——撮影のときは普段使わないカメラを使っているんですか?
いや、普通のカメラなんですけど。なるべくカメラマンもディレクターもアスリートの近くで走れる人を用意して一緒に走ったりするようにしているんで。そういう走る系の企画は“撮影界のウルトラマン”みたいな人を用意しているから、普通のテレビでは見られないスピードで一緒に移動しながら撮影したり、一緒にジャンプしながら撮影したりしていますね。
だからこそ、仕上がった映像に期待していただきたいです。