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【直木賞候補作】石見銀山を舞台にした歴史小説 千早茜の『しろがねの葉』

2023年1月18日 8:35
【直木賞候補作】石見銀山を舞台にした歴史小説 千早茜の『しろがねの葉』
千早茜『しろがねの葉』
第168回芥川・直木賞が19日に発表されます。その発表を前に、大衆文学作品に贈られる、直木賞の候補作の1つ、千早茜(ちはや あかね)さん(43)の『しろがねの葉』を紹介します。

本作は、10年以上あたためていたという“男女の寿命が極端に違う世界にしか生まれ得ないドラマ”を描くため挑んだ、自身初の歴史小説。戦国時代末期から江戸時代初期の石見銀山を舞台にした長編小説で、愛する人との別れなど、女性主人公の波乱の人生が描かれています。

千早さんは、1979年生まれ。立命館大学文学部卒。2008年『魚神(いおがみ)』で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビューしました。2013年発表の『あとかた』では第20回島清恋愛文学賞を獲得し、同作は第150回直木賞候補に選ばれました。