なかやまきんに君 “お笑いよりも筋肉” 10代から支持急増も「どっちにしろ笑ってない」
2000年にピン芸人としてデビューして以降、“筋肉”と“お笑い”を融合したスタイルで“お笑い芸人”として活動。その一方で、数々のボディビルの大会に出場し、アメリカで開催された世界大会では、40代以上の部門で優勝するなど“ボディビルダー”としても大活躍のきんに君。そんなきんに君の“本職”は何なのか、聞いてみました。
きんに君:僕の本職はボディビルダーです。声の大きなボディビルダー。
――お笑いは?
きんに君:お笑いはアルバイトレベルですので、もうあの、“時間通りに来たら許してあげよう”ぐらいの感じにしといていただきたいですね。何か作業をしながらチラチラ見るぐらいにしてほしいです。あんまりじっくり見ると、全然おもしろいこと言ってないので、それはやめてください(笑)
――きんに君にとって筋肉とは?
きんに君:(カメラ目線で)僕にとっての筋肉とは、筋肉! ハッ
――パワーじゃないんですか? パワーかと思いました
きんに君:やばい…
■10代からの支持急増 SNSでは「尊敬してます」の声多数も…
今年の上半期の『ティーンが選ぶトレンドランキング』の『ヒト部門』では5位に【なかやまきんに君】が、さらに『コトバ部門』でもYouTubeチャンネルなどで使う【ヤー!パワー!】が5位にランクイン(マイナビティーンズラボ調べ)するなど、若者にも人気のきんに君。
この日は、高校生に向けた留学促進のイベントに登場し、ギャグを披露。会場を沸かせました。
――10代からの人気を実感することはありますか?
きんに君:正直そこまでなかったんですよ、実感が。実際にこういう反応してくれてるんだっていうライブとかがなかったので、反応が分からなくて。
――SNSなどではどんなメッセージをいただきますか?
きんに君:10代の方からもいっぱいメッセージくるんですよ。今まではなかやまきんに君のお笑いを見ても全然笑えなかった。でも実際に筋トレを始めると、きんに君のすごさに気づきました。今でも出てきたら一切笑わずに正座して見てますって、どっちにしろ笑ってないんですけど、でも“尊敬してます”と。そういうメッセージが多いんですよ。尊敬もいいけども、できたらウソでも笑っといてくれよっていうのもちょっとあるんですけど(笑)
■今年CM契約数17社 オファー殺到も「デビューからやってることは変わらない」
2021年をもって、約21年所属した吉本興業を退所。それ以降、CMなどのオファーが殺到し、去年は数社だったCM出演が今年1月から6月までで“17社”に急増しました。
――CM以外のお仕事も増えましたか?
きんに君:オンラインでトレーニング一緒にやるイベントがあったりとか、テレビの取材いただいたりとか、いろいろといただいてますね。だから、これ悩ましいところなんですけど、仕事が増えていくと、時間がなくなって筋トレできないので筋肉が減っていくんですよ。筋肉が減ると“パワー”とか“ヤー”がウケなくなるんですよ。ウケなくなったら仕事減るんですよ。仕事が減ってきたら時間ができるんで筋肉が増えていくんですよ。だから筋肉と仕事が反比例するというか、難しいんですよ。だから今いろいろお仕事いただいてますけども、筋肉的にはちょっと痩せてしまってるっていうのはあります。
――きんに君的にはどっちの方がうれしいですか?
きんに君:僕的には当然筋肉ですね、まずは
――お笑いよりも筋肉?
きんに君:お笑いよりも筋肉です
――テレビのお仕事よりも筋トレする時間がほしい?
きんに君:…あ、やばい…両方ですね、両方やっぱりね~、ありがたいですから(笑)あぶない、そうですねって言いそうになってた、あぶな!
――なぜ今オファーが殺到していると思いますか?
きんに君:デビューして23年ぐらいになりますけど、やってることは全然変わらないんですよ。ずっともう“パワー”とか“ヤー”とか、“筋肉ルーレット”とか“おいオレの筋肉”もずっとやってますから。最近ではSNSとかインターネットとかを通して、違う世代の人にも知ってもらえたっていうのは大きいかもしれないですね。でも “パワー” と“ヤー“の中にもいろいろあるんですよ。ちょっと長めのやつとか、もうちょっと元気なやつとか悲しいやつとか。いろんなシチュエーションで言ってもらったらすぐできますよ。
――悲しいやつもらってもいいですか?
きんに君:じゃあまずノーマルなやつやりますね。パワー!! これがスタンダードなパワーになります。
きんに君:悲しいやつ、いきますね。パワー!!(ノーマルと同じ)
きんに君:怒ってるやつ! いきます。パワー!!(ノーマルと同じ)
――全部一緒に聞こえたんですけど…
きんに君:全部一緒です、そのつもりでやってます。新ギャグやりましょうか?
――ありますか?
きんに君:もちろんですよ
――ぜひお願いします
きんに君:これでも初になるのかな…いいですか? パワー!! はい、ありがとうございます!
――ありがとうございます