エル・デスペラード プロレスラーを目指したきっかけ「スタン・ハンセンにぶっ飛ばされた」
■自身初のスタイルブック
デスペラード選手は、身長、体重、出身地など、すべてが謎に包まれた正体不明のマスクマンで、これまで新日本プロレスでは、IWGPジュニアヘビー級王座や、IWGP Jr. ヘビータッグ王座などのタイトルを獲得。オーソドックスなレスリングから壮絶なデスマッチまで幅広く団体の垣根を越えて活動し、多くのファンから支持されています。
デスペラード選手の初めてのスタイルブック『Despelibro』(12月18日発売)では、休日をイメージした私服姿や全身のパーツごとに撮影されたグラビア、さらに、漫画・アニメ・ゲーム・音楽などカルチャー好きなデスペラード選手による“推し作品”の紹介など、ミステリアスなデスペラード選手をより深く知ることができる一冊となっています。
■プロレスラーを目指すきっかけはプロレス会場での“ある出来事”
――デスペラード選手がプロレスラーを目指すきっかけとなった出来事を教えてください。
おやじと親戚のいとこの兄ちゃんと一緒にプロレスを見に行ったときに、入場してきたスタン・ハンセン選手に近付いていったらぶっ飛ばされて、泣きながらこいつのことぶっ飛ばしてやるって思ったのがきっかけですね。あのときからプロレスは見るものではなくてやりたいものになったから、実はそんなに学生時代はプロレスを見ていない。会場にも5回も行ってないんじゃないですか。
■「単純に“プロレスやりたいなー”しかなくなっちゃった」
――きっかけは“ハンセン選手を倒したい”でしたが、徐々にプロレスラーというものになりたいと思うようになった?
そうだと思いますね。その瞬間は“ハンセン憎し”しかなかったんですよね。そのあともジャンボ鶴田さんとテリー・ゴディばっかり応援してたんで。ただ別にそのあと誰を応援するとかではなくて、単純に“プロレスやりたいなー”しかなくなっちゃったんで。
――小さいころから闘争心の強い子供だったのですか?
そうだと思いますね。ただ緊張しいでどちらかというと、ウワッ!っとこられると、すぐしゃべれなくなって泣くようなタイプだったので、あんまり“てめえこの野郎”って最初から行けるタイプではなかったです。(ハンセン選手に)ぶっ飛ばされて結局ギャン泣きしながら、たぶん(プロレス会場からの)帰りとかに思ってたことだと思うんですよ。その瞬間だったらたぶん泣きながらでも突っ込んでいってると思うんで。それができないタイプだったんですね、僕は。
■お笑い怪獣・明石家さんまさんとの"対戦”は「緊張して記憶がない」
さらにデスペラード選手は、2023年にテレビ番組『踊る!さんま御殿!!』に“弱メンタル”な芸能人として出演。自身の席の目の前には、デスペラード選手が大ファンだという、水曜日のカンパネラの詩羽さんが座っていたこともあり、収録時はかなり緊張したそうです。
――2023年には『踊る!さんま御殿!!』に“弱メンタル”な芸能人として出演されていましたが、実際に出演されていかがでしたか?
吐きそうでしたね。本当に、怖かったです。僕も東京ドームでシングル戦であったり、タイトルマッチというのもいくつかやらせてもらっていて、武道館のメイン、シングルだけでもたしか3、4回あがってるんですよ。たぶんもう正直、国内だとどこのリングに上がっても緊張しないんですよ。それはやっぱりプロレスというものを常日頃から考えて、プロレスっていうものをずっとやってるから、練習をとにかくしてきた自信があるので“大丈夫です”っていう自信はあるんですけど、「テレビです!」ってバーンって投げられたら“練習したことないです!”ってなっちゃって。(練習してないことは)無理です。
――収録には明石家さんまさんや、大ファンの詩羽さんがいましたがいかがでしたか?
目の前に詩羽さんがいたのもやばかったですね。収録は2時間で立ちっぱなし、しゃべりっぱなし、しゃべらせっぱなし、笑わせっぱなしを常にやってるさんまさんがおられて、収録の後半30分くらいは記憶がないんですよ。緊張と気疲れといろんなもので。でもずっと立っておられて、やってるのを見た時に、こういう人がプロレスでいえば長州さんだったりとか、それこそアントニオ猪木さんだったり、ジャイアント馬場さんだったりとかっていう人たちなんだろうなって思っちゃいました。BIG3と呼ばれる方々がおられるじゃないですか。たぶん、オーラのタイプは違うと思うんですけど、こういう人なんだろうなというのは感じちゃいましたね。
――またオファーがあれば積極的に出演したい?
“出たい”はないですよ。ただ、そんなことを言っているとプロレスというものは広まらないんで…、出ますけど(笑) 積極的ではないです。出たら出たで一生懸命頑張りますけど。